政治哲学への招待──自由や平等のいったい何が問題なのか?
英国首相トニー・ブレアは、政治哲学者I・バーリンに手紙を出し、「自由」について尋ねた。少し後で新聞は、ブレアが、大学で政治哲学を学ばなかったことを後悔していると報じた。
著者は、「学生と政治家のためのビギナーズ・ガイド」という副題(原書)をもつ本書で、社会正義・自由・平等・共同体・民主主義という政治哲学の重要テーマに即して、諸学者による侃々諤々の議論を見事に整理し、「一般読者」が自ら考えるのに資せんとする。
アダム・スウィフト 著/有賀誠・武藤功 訳
A5判/334頁/本体3,000円、2011.3刊行 ISBN:978-4-86258-029-0【品切れ】