ユートピア学の再構築のために──「リーマン・ショック」と「三・一一」を契機として
「〔トマス・〕モアの、そしてヒューマニストの思想の真の意義は現実に密着しながらも、しかもつねにそれを対象化して批判的な眼で眺め、思想や文化の根源にたちかえり、異質な空間、批判基準を導入することで、人間と世界のあり方を根底から問い、しかもつねに教条的でない自由な立場を維持して、人々を新たな覚醒と再生に導くところにある。」(本書90頁より)。
菊池理夫 著
A5判/444頁/本体4,500円
2013.2刊行 ISBN:978-4-86258-071-9