世界情勢

フリー・ワールド──なぜ西洋の危機が世界にとってのチャンスとなるのか

イラク攻撃を巡り欧米諸国間に生じた亀裂は深く、結束の理由や気運は失せたかに見えたが、ガートン・アッシュは今こそデモクラシー諸国全体が自由・平和・貧困・環境など人類的課題に協調して取り組むチャンスだとする。「今日の世界には争いの種になる実に多くの壁が存在している。……だが、それらの背後にはすべての壁に中で最大の壁、心の壁が控えている。わたしたちが声を上げれば、やがてはこれらの壁も崩れ落ちるだろう。……声を発すること、それこそがわたしたちのなすべきことなのだ。」(本書436頁)。
ティモシー・ガートン・アッシュ 著/添谷育志 監訳 添谷育志・葛谷彩・金田耕一・丸山直起 訳
A5判/484頁/本体6,500円
2011.5刊行 ISBN:978-4-938662-92-9【品切れ】